カンボジアのシェムリアップ市内からすぐに行ける世界遺産、アンコールワット!
太陽の光を浴びて輝くアンコールワットは、カンボジア最大のパワースポットです。
この景色が大好きで過去4回、
1回目は団体ツアーで
2回目はゲストハウスで仲良くなった方と
3回目は現地の子どもたちと
4回目は1人で訪れました。
この記事では、アンコールワットの実際に行って気が付いた“意外に知られていない、もっと楽しくなる観光ポイント”を、ご紹介します。
(2023年5月時点)
アンコールワットとは
アンコールワットとは、シェムリアップ市内から車で15分ほどの所にある石造りの寺院で、周辺には数多くの遺跡が点在しています。
チケットは、オンラインで事前購入するか、チケット売り場での購入が必要です。各遺跡に入る際もチケットの提示が必要なので、無くさずに持っておきましょう。
・1日券 $37(購入日のみ)
・3日券 $62(10日間中、好きな3日間)
・7日券 $72(1ヶ月間中、好きな7日間)
団体ツアー or 個人観光
アンコールワット遺跡群の観光は、主に2種類!大型バスで行く団体ツアーか個人でトゥクトゥクをチャーターして観光するかのいずれかになります。(他にもレンタルバイクやレンタル自転車でも回れますが、広くて暑いのでオススメしません)
団体ツアー
(メリット)
・各遺跡の移動が、空調の効いたバス
・ガイドが案内してくれる
(デメリット)
・時間に制限がある
・個人で行くより高い
アンコールワット観光で大変なのは、『暑さ』と『どの遺跡も迷路のように広くて複雑』という点。時期によって多少の差はありますが、年中暑くて湿度の高いカンボジアでは、観光も一苦労・・・汗だくで回るイメージです。各遺跡の移動時間に5〜10分でも涼しい車内で休憩できると、体力面も変わってきます。
また遺跡はとても広く同じような石造りのため、ただ歩いていると迷います。ガイドが居ればそんな心配はありませんし、効率よく見所を回ることができます。また、写真を撮るのが驚くほど上手です。数多くの写真スポットを熟知し、太陽の位置や遺跡の模様なども考え、写真を撮ってくれます。(現地の子どもも同じように撮ってくれたので、現地の方共通のポイントがあるようです♪)
↑ツアーで訪れた際、指定されたポイントに立つと、このような写真を撮ってくれました!
個人観光
(メリット)
・好きな時間に自由に観光ができる
・安い
(デメリット)
・値段交渉が必要
個人で観光する最大のメリットは、小回りがきく事です。有名な遺跡以外にも、移動している際に気になった遺跡や写真に収めたい風景があれば、声かけてゆっくり見て回れます。またデメリットで値段交渉をあげましたが、片言の日本語を話せる方が多かったり、英語も単語で通じるので、相場さえ把握していれば、旅行初心者の方もそんなに難しくはないでしょう。(下記で詳しくお伝えします!)
☆私の個人的なおすすめは自由に回れる個人で観光ですが、子ども連れなどで暑さが心配!せっかくだからアンコールワットの見所や歴史をしっかり知りたい!という方は、団体ツアーがおススメです。
個人で観光する方法
トゥクトゥクのチャーター
1)値段交渉
個人で観光するためには、まずトゥクトゥクをチャーターする必要があります。王道な観光スポットなので、宿泊先で「アンコールワットに行きたい!」と言えば、プランを提示してくれます。
料金の相場は、市内からアンコールワット観光1日チャーターで$15〜です。安価な宿はもっと安いです。(1泊400円の宿に泊まった際は、1日チャーターで$11でした。)
また市内のいたる所にトゥクトゥクがいるので、値段交渉してみるのも良いかもしれません。料金は、半日、1日、早朝などで変動します。またルート(小回りルート/大回りルートなど)で変動することもあるので、行きたい遺跡は値段交渉の際に併せて伝える事をお勧めします。(宿泊施設で予約をする場合は、カウンターの方に聞いておいたら安心ですね!)
ちなみにトゥクトゥクは、2人ずつ対面で座る4人掛けのボックス席のような乗り物です。チャーター料金は、人数の値段ではなくトゥクトゥク1台の値段です。その為、人数が多い方がお得です。また人数制限は特にないので、例えば5人グループの場合などは、ぴったり4人までと考えなくても大丈夫です。(狭ければ2台チャーターしてください。)
2)集合場所、時間決め
値段が決まったら、次にどこで待ち合わせをするか決めます。今いる場所なのか、違う場所のなのか、しっかり決めておくと良いでしょう。(宿泊施設で予約をした場合、基本的に宿泊施設前になります。)
今まで何度も口約束で決めていましたが、待ち合わせ時間に落ち合えなかったことはありません。心配な方はドライバーの名前とケータイ番号をメモさせてもらうといいでしょう。
3)乗車して出発!
特に何も言わなくても、まずはチケット売り場へ向かってくれます。遺跡に到着したら、自分たちだけ降りて観光をし、ドライバーはトゥクトゥク内で待ちます。混み具合により、場所を移動して待っている可能性があるので、必ず集合場所を確認しておきましょう。分かる方は、大体の戻る時間を伝えておくと安心です。
そしてここでとても重要なのが、ドライバーとトゥクトゥクの写真を撮っておく事、そして万が一の為にケータイ番号は聞いておく事です。
場所をしっかりと確認していても、いざその場に行ったら居ないことがよくあります。何十台ものトゥクトゥクが並んでいる中から、自分の乗ってきたトゥクトゥクを見つけるのは至難の業です。
最悪、どうしても見つけられない場合は、近くのトゥクトゥクドライバーにお願いをして電話をしてもらい、自分たちの現在地を伝えてもらいましょう。
4)支払い
観光が終わり、乗車した場所(もしくは指定場所)まで戻ってきたら、チャーター終了です。事前に決めていた金額をドライバーに渡しましょう。大きい金額は、お釣りがないかもしれないので、できるだけぴったり用意しておくと安心です。
☆トゥクトゥクをチャーターして3度観光しましたが、待ち合わせに居なかったり行きたいところへ行けなかったことはありません。どのドライバーさんも猛暑の中とても親切で、のんびり自由な観光に付き合ってくれました。しかし、遺跡を見終わって再集合する際になかなか見つけられず、あたふた探し回ったことはあるので、お気を付けください!
食事
続いてアンコールワット遺跡群内の飲食についてです。
暑い中、広い遺跡群を歩いて回るのは非常に体力を使います。その為、水分補給や食事も大切です。遺跡群内には、多くの野外飲食店があります。屋台なので暑いですし、レストランのように綺麗で清潔安心!とは言い切れません。また市内に比べると2〜3倍高いです。
↑屋台で食べた麺とチキン$5(2017年なので現在はもう少し高いと思います)
色々種類もあってお手軽ですが、現地の食事に抵抗がある方や清潔面が気になる方は、少ないですがレストランもあるので、そちらでもいいかもしれませんね。
水も市内のコンビニで買えは30円くらいですが、遺跡内は$1〜です。コンビニや途中のカフェでサンドウィッチなどの軽食と水を買って行き、移動中のトゥクトゥクで食べることが多かったです。ただ遺跡内でピクニックのように食事を広げて食べるのはやめましょう。
トイレ
トイレは、遺跡前など様々な所にあります。しかし基本的に野外にある公衆トイレのような感じで、決して綺麗ではありません。(便座は濡れていて座れないイメージです)その為、チケット売り場やレストランなどで済ませるのが良いかと思います。テッシュも必ず持参しましょう。
意外と知らない観光のポイント
アンコールワットのベストタイム
よく見るこの景色は、朝日の写真です。この光景を一目見たいという方は、多いのではないでしょうか?アンコールワットから朝日と夕陽を見たことがありますが、断然朝日がオススメです。(夕日は、アンコールワットの反対側に沈むので、アンコールワットは暗いです。)
このようなきれいな景色を見るための大切なポイントは、《時間》です。
・アンコールワットからの朝日→6時半ごろ
↑日の出の様子です。これはこれで空一面がピンク色になり綺麗です!
多くの方が6時前の日の出からカメラをスタンバイしていますが、日の出後はどんどん明るくなるので、いつがピークかわからずに、遺跡の中に入って行かれる方がとにかく多いです。
実際、周囲に居たたくさんの日本人の観光客の方が、「今かな?もう終わりかな?」とその場を去っていかれるのを何度も見かけました。日の出後一気に明るくなるので、あとは日が登るだけと思うかもしれませんが、是非6時半頃まで待って、アンコールワットから朝日が出る瞬間を見てください!!
45分も待つのが嫌な方は、6時半に合わせて向かうのも良いかもしれません。ちなみに、早朝ですが、普通に立って待っているだけで汗が流れるほど蒸します。水は忘れずに!
またチケットの提示場所(日の出の写真の場所)からアンコールワットの前まで、ゆっくり写真を撮りながら向かうと10分弱はかかります。また人気の池の前は人が多いので、写真を撮りたい方は余裕を持って向かいましょう。
↑こんな感じで、人がたくさんです!
アンコールワットへ繋がる一本道を歩くと、左右に小さな池があります。どちらの池も水面に反射したアンコールワットを見ることができるので人気です。左側は水量が多いので、多くの人が集まります。右側は左側ほど水量がありませんがしっかり反射しますし、左側で見るよりも太陽が建物の中心近くから上がる写真を撮ることができます!
またカンボジアの雨季(8月前後)は日本の梅雨とは異なり、午後〜夜にかけてスコールのような雨が降ることが多いです。その為午前中は晴れていることが多く、綺麗に見えることが多いです!
第三回廊
アンコールワットは、建物の中に入ることができます。
7時半から入れるので、アンコールワットからの朝日を眺めて、写真を撮ってのんびり中へ向かって歩いたら丁度いい時間です。
この中は神聖な場として注意事項があります。
・12歳以下立入不可
・妊婦立入不可
階段がかなり急なので、確かに子どもや妊婦さんは危ないと思います。また服装も入り口でチェックされるので、必ず注意しましょう。肩、膝が出る服装はNGです。ストールなどを羽織れば入れます。男性でよく止められているのが、膝丈くらいの半ズボンの方。一生懸命ズボンを下げている外国人の方が沢山いますが結局は入れません。膝が隠れる丈か長ズボンを履くなど、気をつけましょう。
↑こんな感じの階段を登ります。手すりが錆びてるので、登り切った時には手が茶色です。ウェットティッシュの持参をオススメします(笑)
朝日に照らされて、とても幻想的です。
ぜひお立ち寄りください!!
タプロームの入り口は2つ
アンコールワット周辺には、多くの遺跡がありますが、アンコールワットの次に有名な遺跡は、建物の上の顔の形が特徴的なアンコールトム(バイヨン)、そして大きなガジュマルの木が遺跡を飲み込んでいるようなタプロームです。
この2つは、ツアーなどには必ず入っていますし、個人で行っても必ず連れて行ってくれます。(他にも多くのオススメの遺跡があります。詳しい情報やルートは、多くのブロガーさんがとてもわかりやすく解説してくださっているので、そちらをご覧ください)
↑アンコールトム(バイヨン)
↑タプローム
その中で、タプロームは西門と東門と入り口が2つあります。私自身これに気がついたのは、4回目の時。ドラアイバーさんに「ここじゃなくて、通り抜けた反対側の入り口で待ち合わせね!」と言われ、簡単に通り向けられると思いきや、すごく迷いました。
↑この大きな木が門の前にあるのが西側の入り口!
タプロームは、チケット提示場所から5分ほど歩いたところに遺跡があるので、暑さで戻って聞くことを渋り歩き回りましたが、遺跡の中はどこも通り抜けできず、、、何度も行ったり来たりをし、西門の手前に脇道を見つけ、なんとか反対側に出ることができました。が普通に歩いていたら、絶対に気が付きません。
多くの個人観光の方が西門から入って、同じ西門から出て行かれていました。東門からみる遺跡もまた一味違っていいですし、そこへ行くまでの脇道も神秘的でした。行かれる際は、ぜひ反対側にも出れるということを念頭におき、脇道を探してみてください。
↑写真の左側の道を進んでいくのですが、この道を見つけるのに苦労しました(笑)
ガイド
遺跡内には、薄黄色っぽいシャツを着た現地ガイドがたくさんいます。見ればすぐにわかります。その制服を着ている方は公式のガイドなので、個人で行かれている方にはオススメかと思います。基本英語ですが「Japan!」と言えば、日本語を話せる方を連れて来てくれます。何度か制服の方にわからないことを聞きましたが、気さくに教えてくれ、どの方も親切な印象でした。個人観光の方も、その現地ガイドを利用している方が多く、熱心に見所や歴史を教えてもらっている様子でした。
しかし一人でのんびり好きなところを見て写真を撮りたい方もいますよね。4回目の時はそんな気分で行ったのですが、特に一人で歩いていると現地ガイドからの客引きが多いです。カンボジアはマーケットなどもそうですが、なかなか「NO!!」だけでは諦めてもらえず、付いて来てセールストークを始めます。それもなかなかの頻度なので疲れてしまいます。そこで見つけた裏技!それは “「3rd time」と言って断る” ことです。2回目じゃなくて3回目!(笑)ガイドも一瞬で諦めてくれますし、いっぱい来てくれてありがとう!みたいな穏やかな雰囲気になるので、3回目ではなくても使える裏技です。
また、制服を着ていなくて遺跡内を1人で歩いてるカンボジア人には注意が必要です。大抵お金が欲しい人です。実際に「ガイドの勉強をしていて、午前中は毎日ここで練習をして、午後は学校で学ぶ」と言い付いて来た方から断ってもと色々と説明をされ、後に学校に行く資金としてお金を請求されました。寄付名簿を見ると多くの外国の方が結構な額を寄付しているようでしたが、基本的に嘘だと思ってください。感じが良くとても話しやすいですが、最初からはっきり「ガイドは必要ない、あなたに協力できない」などとハッキリ断ることをお勧めします。
まとめ
アンコールワットは、沢山の魅力が詰まったパワースポットで、私も大好きな場所です。ただとにかく、 “暑い、広い” ということを踏まえ、それぞれに合った観光方法を計画すると良いでしょう。
【オススメ!】
◯トゥクトゥクをチャーターしてのんびり観光
◯ドライバーとトゥクトゥクの写真を撮る
◯ドライバーの電話番号を控える
◯食事は、事前に軽食を持参
◯トイレは、チケット売り場やレストランで
◯アンコールワットは、6時半頃が1番オススメ
◯過度な露出は控える
◯個人でもガイドを現地で頼める
◯暑さ対策はしっかりと
個人で行く場合は、朝日も見られて比較的涼しく、雨もあまり降らない午前中に回るのが良いかと思います!!
たくさんのパワーを感じられるアンコールワット遺跡群。みなさんの旅が少しでも快適で素敵なものになるよう、心から願っています。長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。